介護職に必要な資格は?無資格から取得できる資格やおすすめの順番を紹介
介護業界には、介護福祉士をはじめとしてさまざまな資格があります。
「介護の仕事を始めたいけど、どの資格を取ればいいの?」
「無資格でも介護職として働ける?」
「介護福祉士を取得するにはどうすればいい?」
「実務者研修と初任者研修はどちらを取ればいい?」
このように、介護関係の資格について疑問を持っている方も多いでしょう。
介護の資格には、未経験者が取得しやすい資格から、国家資格である介護福祉士まで、いくつかの種類があります。
また、資格によってできる仕事や取得までに必要な期間も異なります。
今回は、介護業界で代表的な資格を紹介しながら、無資格から介護福祉士を目指す場合のおすすめルートについて解説します。
介護職は無資格でも働ける?
介護職の仕事は、基本的に無資格・未経験からでも働ける求人があります。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなどでは、無資格から応募できる求人もあります。
ただし、資格を取得することで介護に関する知識や技術を身につけられるだけでなく、仕事の幅を広げられる場合があります。
また、訪問介護では、原則として一定の研修を修了していることなどが必要になるため、施設介護とは必要な資格が異なります。
そのため、「どのような介護の仕事をしたいのか」を考えてから資格を選ぶことが大切です。
介護関係の代表的な資格7つ
ここからは、介護業界で代表的な資格・研修を紹介します。
1. 初任者研修・(ヘルパー2級)
介護の仕事をこれから始める方におすすめなのが、介護職員初任者研修です。
介護の基本的な知識や技術を学ぶための研修で、介護職員として働くための基礎を身につけられます。
例えば、
- 介護の基本
- 認知症の理解
- コミュニケーション
- 生活支援
- 身体介護
- 移動・移乗介助
- 排泄介助
などについて学びます。
介護未経験者でも受講しやすいため、「これから介護の仕事を始めたい」という方に向いています。
2.実務者研修
介護福祉士を目指す場合に重要になるのが、介護福祉士実務者研修です。
介護職員初任者研修よりも専門的な知識・技術を学ぶ研修で、介護福祉士国家試験の実務経験ルートでは、実務者研修の修了が必要です。
また、一定の条件を満たせば、喀痰吸引や経管栄養などについて学ぶこともできます。
初任者研修を修了している場合は、免除される科目があるため、最初から受講するより短期間で修了できる場合があります。
3. 介護福祉士
介護業界を代表する資格が、介護福祉士です。
介護福祉士は、介護に関する専門的な知識や技術を持つことを証明する国家資格です。
介護福祉士を取得すると、介護に関する専門性を証明しやすくなります。
実務経験ルートで国家試験を受験する場合は、原則として3年以上の実務経験と実務者研修の修了などの要件を満たす必要があります。
介護職として長く働きたい方であれば、将来的に取得を目指したい資格の一つです。
4. ケアマネジャー
介護福祉士を取得した後のキャリアとして、**介護支援専門員(ケアマネジャー)**を目指す人もいます。
ケアマネジャーは、利用者や家族の相談を受け、必要な介護サービスを組み合わせたケアプランを作成する仕事です。
介護職員として直接介助を行う仕事とは役割が異なり、利用者・家族・介護サービス事業者などをつなぐ役割を担います。
資格取得には一定の実務経験などの受験資格が必要です。
将来的に現場以外の仕事にも挑戦したい方には、選択肢の一つとなります。
5. 認知症介護基礎研修
認知症介護について基本的な知識を学ぶ研修として、認知症介護基礎研修があります。
認知症の特徴や、認知症の方への基本的な対応について学ぶことができます。
介護現場では認知症の方を支援する機会が多いため、介護職として働くうえで役立つ知識です。
6. 認知症介護実践者研修
認知症介護についてさらに専門的に学びたい場合は、認知症介護実践者研修があります。
認知症の方への具体的なケアや、チームでの支援などについて、より実践的に学ぶ研修です。
施設や事業所によっては、認知症ケアに関する専門性を高めたい職員に受講をすすめる場合もあります。
7. 同行援護従業者養成研修
視覚障害のある方の外出をサポートする仕事に興味があるなら、同行援護従業者養成研修もあります。
視覚障害者の移動を支援するための知識や技術を学ぶ研修です。
一般課程と応用課程があり、同行援護の仕事に必要となる知識や支援技術を身につけます。
介護だけでなく障害福祉の仕事にも興味がある方におすすめです。
無資格から介護福祉士を目指すなら?
「将来的に介護福祉士を取得したい」という方は、次のような流れが一般的です。
無資格・未経験
↓
介護職として就職
↓
介護職員初任者研修
↓
実務経験を積む
↓
介護福祉士実務者研修
↓
実務経験3年以上
↓
介護福祉士国家試験
↓
介護福祉士取得
ただし、初任者研修は介護福祉士国家試験の実務経験ルートに必須というわけではありません。
そのため、将来的に介護福祉士を目指す場合、最初から実務者研修を受講する方法もあります。
自分の経験や現在の職場、費用などを考えて選びましょう。
介護の資格は「何を目指すか」で選ぼう
介護関係の資格は、たくさん取得すればいいというわけではありません。
例えば、これから介護職を始めるなら初任者研修。
介護福祉士を目指すなら実務者研修。
介護の専門性を高めたいなら介護福祉士。
将来的にケアマネジャーを目指すなら、介護福祉士などの実務経験を積みながら受験資格を確認する、といった考え方ができます。
また、障害福祉に興味があるなら、同行援護や行動援護などの研修を検討するのもよいでしょう。
自分がどの分野で働きたいのかを考えて、必要な資格を選ぶことが大切です。
資格取得には費用もかかる
介護関係の資格や研修を取得するには、受講料や教材費などが必要になる場合があります。
しかし、勤務先によっては、
- 資格取得費用を会社が負担
- 受講料を一部補助
- 資格取得後に手当を支給
- 研修日の勤務を調整
などの制度を用意している場合があります。
資格を取得する前に、現在の勤務先に資格取得支援制度がないか確認してみましょう。
また、資格取得を考えている方は、資格そのものだけでなく、取得後にどのような仕事ができるのかまで考えることが重要です。
まとめ|介護資格は自分のキャリアに合わせて選ぼう
介護業界には、初任者研修、実務者研修、介護福祉士、ケアマネジャーなど、さまざまな資格・研修があります。
代表的なものをまとめると、
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 介護福祉士
- ケアマネジャー
- 認知症介護基礎研修
- 認知症介護実践者研修
- 同行援護従業者養成研修
です。
介護職としてこれから働く方は、まず初任者研修などで基本を学び、実務経験を積みながら介護福祉士を目指す方法があります。
一方、すでに介護経験がある方は、実務者研修を修了して介護福祉士国家試験を目指す方法もあります。
資格は取得することがゴールではありません。
**「どんな介護職になりたいのか」「どんな利用者を支援したいのか」**を考えながら、自分のキャリアに合った資格を選んでいきましょう。
